ズボラさんの床・椅子を「物置き場」にしない習慣レシピ
帰宅後、とりあえず床にバッグを置く…椅子の背もたれは服の山…
「片付けなきゃ」と思っていても、つい床や椅子に物を置いてしまい、あっという間にそこが「物置き場」になってしまう。都内で一人暮らしをする20代後半の会社員である田中健太さんのように、忙しい毎日の中で、このような状況になってしまう方は少なくありません。
なぜ、私たちは床や椅子に物を置いてしまうのでしょうか?それは多くの場合、「一時的に置く場所」として無意識に使ってしまっているからです。後で片付けようと思っても、疲れていたり、他のことに気を取られたりしているうちに、置きっぱなしになってしまいます。
床や椅子が物置き場になってしまうと、部屋が狭く見えたり、掃除がしにくくなったり、大切な物が傷んでしまったりと、たくさんのデメリットがあります。しかし、心配はいりません。特別な片付けのスキルや時間が必要なわけではありません。ズボラさんでも無理なく続けられる「床や椅子を物置き場にしない」ための習慣レシピをご紹介します。
なぜ、床や椅子に置いてしまうのか?原因を知ることから始めましょう
床や椅子に物が溜まってしまうのには、いくつかの共通する理由があります。
- 動線が悪い: 帰宅してから物をしまう場所が、今いる場所から遠い、あるいは複雑な動線上にあるため、手近な床や椅子に置いてしまう。
- 物の定位置がない: 「これはどこにしまう」という決まりがないため、とりあえず置きやすい場所に置いてしまう。
- しまう動作が面倒: クローゼットの扉を開ける、引き出しからハンガーを出すなど、しまうためのステップが多いと億劫に感じてしまう。
- 「一時的に」のつもりが習慣に: 少しだけ、と思って置いたものが、そのまま定着してしまう。
これらの原因を踏まえ、「置かないようにする」ための具体的な習慣を考えていきましょう。
ズボラさんのための「床・椅子を物置き場にしない」習慣レシピ
完璧を目指す必要はありません。「これならできそう」と思えることから、一つずつ試してみてください。
レシピ1:帰宅後すぐの「バッグとコートの一時置き場」を決める
玄関近くや、部屋に入ってすぐの場所に、バッグとコートを「一時的に置くのではなく、すぐにしまう」ための場所を作りましょう。
- 具体的な場所: 玄関の壁にフックを取り付ける、部屋のドア近くにスタンドハンガーを置く、など。
- 具体的な行動: 帰宅したら、まずバッグの中身(財布、鍵など)を出す。バッグは決めた場所へ、コートはハンガーにかける。この一連の流れをセットにする習慣をつけます。
- ポイント: めんどうな動作をなくすため、出し入れしやすい場所に定位置を設けることが重要です。
レシピ2:「郵便物・書類」の仮置き&即処理習慣
ダイレクトメールや郵便物、仕事の書類なども、ついテーブルや床に積み重ねてしまいがちです。
- 具体的なアイテム: 玄関やリビングに「郵便物・書類の一時置きトレイ/ボックス」を設置する。
- 具体的な行動: 郵便物はまずこのトレイに入れる。そして、「食事の準備ができたら」「お風呂に入る前に」など、日常の決まった行動とセットで「トレイの中身をチェックする時間」を設けます。不要なものはすぐにゴミ箱へ、必要なものはその場で処理するか、しかるべき場所に移動させます。
- ポイント: トレイに入れっぱなしにせず、「定期的に中身をゼロにする」ルールを決めておきましょう。
レシピ3:「床・椅子の常連さん」に定位置を与える習慣
「脱いだパジャマ」「読みかけの本」「ブランケット」「リモコン」など、特定の物がいつも床や椅子の同じ場所にあるなら、それらが「床・椅子の常連さん」です。
- 具体的な行動: これらの常連さんに、床や椅子以外の「正式な定位置」を与えます。
- 脱いだパジャマ:洗濯機に入れるか、一時的に入れるカゴを用意する。
- 読みかけの本:ナイトテーブルやブックスタンドを用意する。
- ブランケット:畳んでソファの隅に置くか、専用のバスケットに入れる。
- リモコン:定位置を決めて、使ったら必ずそこに戻す。
- ポイント: 定位置は、使う場所から近く、しまうのが簡単な場所を選びましょう。
レシピ4:寝る前の「床・椅子見回り」習慣
1日の終わりに、部屋の床と椅子をざっと見回る習慣をつけましょう。
- 具体的な行動: 寝る前に歯を磨く、スキンケアをするなど、既にある習慣とセットにします。「歯磨きしながら、床と椅子をチェック」のように、「ながら」で行うのもおすすめです。
- ポイント: 完璧に片付ける必要はありません。目についた物の中で、すぐに片付けられるものを1つか2つ、定位置に戻すだけでもOKです。この「少しだけ」の行動が、溜め込みを防ぎます。
レシピ5:「床に置いたら負け」ゲーム習慣
これは少しゲーム感覚で取り入れる方法です。
- 具体的な行動: 意識的に「床や椅子に物を置かない」ように心がけます。もし置いてしまったら、「あ、置いちゃった!」と気づくことを意識します。そして、気づいたらすぐに元に戻すか、一時置きボックスに入れるなど、1アクションで対処します。
- ポイント: 自分ルールでOK。「今日は床に何も置かなかったぞ!」と、できたことを小さく褒めてあげましょう。
習慣化をサポートするヒント
- ハードルを下げる: 最初から完璧を目指さず、「今日はバッグだけ」「郵便物だけ」のように、対象を絞って始めましょう。
- 習慣と紐付ける: 既に毎日行っている行動(歯磨き、食事、SNSチェックなど)とセットにすると、忘れにくくなります。
- 「見える化」する: 片付いた床や椅子の写真を撮っておくと、モチベーション維持に繋がります。
- 便利なアイテムを活用: 玄関のフック、一時置きトレイ、定位置を示すラベルなど、片付けをサポートするアイテムを上手に活用しましょう。
まとめ
ズボラさんでも床や椅子を物置き場にしない習慣は、難しいことではありません。
- なぜ置いてしまうのか原因を知る
- 「置かない」ための小さなルールや仕組みを作る
- 日常の行動とセットにして習慣化する
- 完璧を目指さず、少しずつ続ける
これらのレシピを参考に、あなたにとって無理なく続けられる方法を見つけてください。床や椅子がスッキリするだけで、部屋全体が片付いて見え、気持ちも軽くなるはずです。今日からできる「最初の一歩」を踏み出してみましょう。