片付けは「ついで」で十分!ズボラさんが自然と続けられる片付け習慣レシピ
いつもの行動にプラスする「ついで片付け」とは
「部屋をきれいにしたいけれど、片付けは面倒でなかなか始められない」「一度きれいにしても、すぐに散らかってしまう」
このように感じている方は、きっと多いのではないでしょうか。特に忙しい日々を送っていると、まとまった片付けの時間を取るのは難しいものです。そして、「完璧にやらなければ」という気持ちが、かえって片付けへのハードルを上げてしまうこともあります。
そこで今回ご紹介したいのが、「ついで片付け」というアプローチです。これは、何か別の行動をしている「ついで」に、ほんの少しだけ片付けを行う方法です。大掛かりな片付けのように気構える必要がなく、日常生活の中に自然と溶け込ませることができるため、ズボラさんでも無理なく続けやすい習慣になります。
なぜ「ついで片付け」はズボラさんでも続くのか
片付けが続かない大きな理由の一つに、「始めるまでが億劫」ということがあります。よし、片付けよう!と意気込むこと自体にエネルギーが必要で、そのエネルギーが枯渇すると、つい後回しにしてしまいます。
「ついで片付け」の良いところは、この「始める」という意識をほとんど必要としない点です。すでに実行中の行動(例えば歯磨きやお湯を沸かすことなど)に付け加えるだけなので、片付けのための特別なスイッチを入れる必要がありません。
また、「ついで片付け」は一度に行う量が非常に少ないため、「これだけならできる」と感じやすく、成功体験を積み重ねやすいというメリットもあります。小さな成功体験は、片付けへの苦手意識を和らげ、次もやってみようという気持ちにつながります。
日常に取り入れたい「ついで片付け」レシピ
では、具体的にどのような「ついで片付け」があるのでしょうか。あなたの普段の行動を思い出しながら、取り入れられそうなものを見つけてみてください。
レシピ1:歯磨きタイムの「ついで」
朝晩の歯磨き中に、洗面台の鏡や周りをさっと拭いてみましょう。濡らした布巾やペーパーで簡単に拭くだけでも、水滴や汚れがたまるのを防ぐことができます。歯磨きという毎日の習慣に紐づけることで、忘れずに続けられます。
レシピ2:料理中の「ついで」
料理をしている間には、いくつか「ついで片付け」のチャンスがあります。 * 野菜の皮をむいたら、その場でゴミ箱へ。 * お湯を沸かしている間に、使った調理器具や食器を一つ洗う。 * 炒め物の待ち時間などに、コンロ周りの汚れを拭く。
短い待ち時間を有効活用することで、食後の片付けの負担を減らせます。
レシピ3:帰宅直後の「ついで」
家に帰ってきてすぐの行動に「ついで片付け」を組み込みます。 * 郵便物や広告類はその場で仕分けし、不要なものはすぐに捨てる。 * 着ていた服は、しまう場所の近くで脱ぎ、そのままハンガーにかけるか洗濯かごに入れる。
ついテーブルや床に置きっぱなしにしてしまう物を、定位置に戻す習慣をつけます。
レシピ4:寝る前の「ついで」
眠りにつく前に、部屋を軽くリセットする習慣をつけます。 * リビングやダイニングのテーブルの上にある物(本、リモコン、コップなど)をそれぞれの定位置に戻す。 * 床に落ちている物を拾う。
たったこれだけですが、翌朝気持ちよく一日を始められます。
「ついで片付け」を続けるためのコツ
「ついで片付け」はハードルが低いとはいえ、習慣にするには少しの工夫が必要です。
完璧を目指さない
「ついで」でできる範囲で十分です。たとえ一つしかできなくても、「できた」という事実に目を向けましょう。完璧を目指すと、できなかった時にがっかりしてしまい、続けるのが難しくなります。
「これだけはやろう」を決める
たくさんの「ついで片付け」レシピの中から、まずは一つか二つ、あなたが最も取り組みやすそうなものを選んで集中してみましょう。全てを一度にやろうとしないことが大切です。
見えるところに「ついで片付けリスト」を貼る
習慣化したい「ついで片付け」の内容を簡単にメモして、洗面所やキッチンなど、よく目につく場所に貼っておくのも効果的です。視覚的に確認することで、忘れずに実行しやすくなります。
「ついで片付け」がもたらす変化
「ついで片付け」を続けていくと、部屋が劇的にきれいになるというよりは、物が散らかりにくくなる、という変化を感じられるはずです。常に小さな片付けを行っていることで、一度に大量の片付けをする必要がなくなり、結果としてきれいな状態を維持しやすくなります。
また、「ついでにできること」を探すようになるため、普段の生活をより意識的に送るようになります。これは、片付けだけでなく、他の習慣を身につける上でも役立つ姿勢です。
まとめ
片付けが苦手なズボラさんでも大丈夫。「ついで片付け」は、特別な時間や労力をかけずに、日常生活の中に自然と片付けを組み込むことができる無理のない方法です。
まずは、あなたの毎日の行動の中に「ついで」でできる小さな片付けを見つけて、一つから試してみてください。完璧を目指さず、「これだけならできる」という小さな成功体験を積み重ねていくことで、気付けば部屋が散らかりにくい状態を保てるようになっているはずです。
「ついで片付け」で、無理なく、あなたにとって心地よい部屋づくりを始めてみませんか。