ズボラでも「衝動買い」を減らせる!無駄な物を増やさない買い物習慣レシピ
部屋が片付かないのは「物が増えすぎる」のが原因かも
部屋をきれいに保ちたいと思っていても、片付けが続かない、すぐに散らかってしまう、という悩みをお持ちかもしれません。片付け自体が面倒で苦手という方もいらっしゃいますが、実はその根本的な原因の一つに「物の増えすぎ」があるケースが多く見られます。
物が増えれば増えるほど、収納スペースは圧迫され、置き場所に困る物が増えていきます。結果として、一時置きや出しっぱなしが増え、部屋が散らかっていくという悪循環に陥りやすくなります。
そして、物を増やす大きな要因の一つが「衝動買い」です。特に、計画性のない買い物は、自宅に似たような物があったり、結局使わずに放置してしまったりといった「無駄な物」を招き込みがちです。
この記事では、片付けは苦手でも「物を増やさない」ことなら挑戦できそう、というズボラさん向けに、衝動買いを減らして無駄な物を増やさないための具体的な「買い物習慣レシピ」をご紹介します。難しいステップはなく、無理なく始められる簡単な工夫が中心です。
なぜ衝動買いが部屋を散らかすのか
衝動買いは、その場の気分や勢いで物を購入する行為です。計画に基づいていないため、以下のような形で部屋の散らかりにつながりやすくなります。
- 収納スペースの圧迫: 衝動的に購入した物は、既存の収納計画に組み込まれていないことがほとんどです。行き場を失った物が部屋の隅や床に置かれ、散らかりの原因となります。
- 定位置の未定: 「どこに置くか」を決める前に持ち込まれるため、一時置きが増え、「とりあえずここへ」が積み重なっていきます。
- 「いつか使うかも」の蓄積: 衝動買いした物の中には、一度も使われずに「いつか使うかも」という理由で保管され続ける物が多くあります。これらが、片付けのハードルをさらに上げてしまいます。
- 片付けモチベーションの低下: 常に新しい物が増え続ける状態では、いくら片付けてもすぐに元に戻ってしまうように感じられ、片付けへの意欲が失われてしまいます。
ズボラさんのための「物を増やさない」買い物習慣レシピ
衝動買いをゼロにするのは難しいと感じるかもしれません。しかし、少しの意識と簡単な工夫で、無駄な物を減らし、結果的に部屋が散らからない状態を目指すことは十分に可能です。ここでは、ズボラさんでも取り組みやすい買い物習慣のレシピをご紹介します。
レシピ1:買い物リストは「買う物以外」も書く
必要な物を事前にリストアップするのは基本的なことですが、ズボラさんにおすすめしたいのは「買う予定はないけれど、ちょっと気になる物」もリストに書き出してみることです。
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方法:
- 買い物の前に、スマホのメモアプリやToDoリストアプリを使って、必ず買う物を書き出します。
- SNSや広告を見て「これいいな」「欲しいかも」と思った物も、すぐに買わずにリストの別項目に「検討リスト」として追加します。
- 実際に買い物に出かける際は、このリストを必ず確認します。
- 「検討リスト」にある物は、一度立ち止まって「本当に必要か」「家に似た物はないか」「置く場所はあるか」をじっくり考えます。
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効果: 「検討リスト」に入れる一手間が、衝動的な購入にブレーキをかけます。時間を置くことで、冷静な判断ができるようになります。
レシピ2:「1つ買ったら1つ手放す」は「買う前に」意識する
「1つ買ったら1つ手放す」は物の量を増やさないための有効なルールですが、ズボラさんにとっては「手放す」行為自体がハードルになりがちです。そこで、このルールを「買う前」の思考プロセスに組み込みます。
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方法:
- 何か物を買おうと思った時、特に服や日用品、趣味の物など、既に家に複数あるカテゴリーの物を買う場合、「これと同じような物、あるいは似た役割の物で、もう使っていない物はないかな」と考えてみます。
- 実際に手放す行動まではしなくても構いません。考えるだけで十分です。
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効果: この問いかけは、「本当に必要なのか」という重要な問いにつながります。手放す物のイメージが湧かない、あるいは家に沢山あって把握できていないと気づくことで、購入を思いとどまるきっかけになります。
レシピ3:買い物に行くのは「必要最低限」の時だけ
お店に足を運んだり、オンラインストアを頻繁にチェックしたりする機会が多いほど、衝動買いのリスクは高まります。「見る機会を減らす」のが最もシンプルな方法です。
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方法:
- 食料品や日用品など、どうしても必要な物がある時以外は、なるべくお店に立ち寄るのを控えます。
- オンラインストアのプッシュ通知をオフにする、セール情報のメールマガジン購読を解除するなど、購買意欲を刺激される情報を減らします。
- どうしてもオンラインで見たい場合は、目的の物以外は見ない、時間を決めてチェックするなど、ルールを設けます。
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効果: 誘惑に触れる機会自体を減らすことで、衝動買いのチャンスを物理的に少なくします。
レシピ4:セール品には「本当に必要かフィルター」をかける
「限定」「セール」「今だけ」といった言葉に惹かれて衝動買いしてしまうことはよくあります。お得感よりも「必要かどうか」を優先するフィルターを持ちましょう。
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方法:
- セール価格や限定という情報に惑わされず、それが定価であったとしても買うか、今すぐ必要かを冷静に判断します。
- 「安いから」という理由だけで買わないマイルールを設けます。
- 家に似たような物がないか不安な場合は、スマホで自宅の該当箇所の写真を見返したり、買う前に写真を撮っておくなどして確認できる工夫をします。
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効果: 価格に惑わされず、物の価値や必要性で判断できるようになります。結果的に無駄な買い物を減らせます。
レシピ5:「帰り道チェック」で後悔を最小限に
買ってしまった後でも、無駄な買い物をリカバリーする方法はあります。購入直後の冷静な判断タイムを設けます。
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方法:
- お店からの帰り道や、オンラインで購入した物が届いてすぐに、買った物を改めて見返します。
- 「やっぱり必要なかったかな」「家に似た物があったな」と感じた場合は、可能であれば返品を検討したり、まだ綺麗なうちにフリマアプリなどで手放す準備を始めたりします。
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効果: 後回しにすると、開封してしまったり、手放すのが面倒になったりします。勢いが冷めないうちに判断することで、使わない物を溜め込んでしまうのを防ぎます。
習慣化のためのヒント:完璧を目指さない
新しい習慣を始める上で最も大切なのは、完璧を目指さないことです。今回ご紹介したレシピも、一度に全てを実践する必要はありません。
- まずは「買い物リストを作る」など、最もハードルが低いと感じるものから一つだけ始めてみます。
- できた時には「よし、リスト通りに買えた」と、小さな成功体験を自分の中で認めます。
- 衝動買いをしてしまった日があっても、自分を責めすぎないでください。失敗から学び、次に活かす姿勢が重要です。
- 慣れてきたら、次のレシピに挑戦するなど、少しずつステップアップしていくのがおすすめです。
まとめ:買い物習慣の改善が片付けをラクにする
部屋が片付かない原因が「物が増えすぎる」ことにあるなら、片付けのスキルを磨くよりも、まず「物を増やさない」習慣を身につける方が、ズボラさんにとっては継続しやすいかもしれません。
今回ご紹介した買い物習慣のレシピは、どれも日常の中で少しだけ意識を変えたり、簡単な行動を取り入れたりするものです。衝動買いを減らし、無駄な物を家に持ち込まないようにすることで、自然と物の量がコントロールできるようになり、結果として片付けがラクになり、散らからない部屋の状態を維持しやすくなります。
無理なくできることから始めて、あなたにとって心地よい部屋づくりに繋がる買い物習慣を見つけてください。