ズボラでも重い腰が上がる！片付け始める前の「準備」習慣レシピ
「片付けなきゃ…」と思いつつ、ついスマホを見てしまったり、ソファから立ち上がれなかったり。片付けたい気持ちはあるのに、なぜか体が動かない。そんな経験、あなたにもありませんか？
都内で一人暮らしをする会社員の田中健太さんも、きっと同じように感じているはずです。忙しい毎日の中で、部屋が散らかっていくのは仕方がない。でも、いざ片付けようと思うと、その手前の「始める」という行為が、なぜかとても大きなハードルに感じてしまう。
この感覚は、決してあなたがズボラだからではありません。片付けを「大変なこと」「面倒なこと」だと無意識に感じてしまい、脳が行動をためらっているサインなのです。
でも、安心してください。いきなり完璧に片付けようとせず、片付けを始める前にちょっとした「準備」をするだけで、驚くほど腰が軽くなることがあります。この記事では、ズボラさんでも無理なく片付けモードにスイッチを入れられる、具体的な準備習慣のレシピをご紹介します。
なぜ「片付けたいのに始められない」のか？
片付けたい気持ちがあるのに、行動に移せないのにはいくつかの理由があります。
- 完璧を目指しすぎている: 「一度始めたら全部きれいにしなきゃ」と思うと、その大変さを想像して圧倒されてしまいます。
- どこから手をつけるか分からない: 部屋全体を見回して途方に暮れ、「無理だ」と諦めてしまいます。
- 「面倒くさい」という感情が強い: 片付けそのものや、それに伴う労力に対して強いネガティブな感情があります。
- 始めるまでのハードルが高い: 片付け道具を出すのが億劫、何から考えればいいか分からないなど、スタート地点につくまでの物理的・精神的な手間を感じます。
これらの原因は、片付けを始める前に適切な「準備」をすることで、和らげることができます。
ズボラでも重い腰が上がる！片付け始める前の「準備」習慣レシピ
これからご紹介するのは、片付けそのものではなく、「片付けを始める前」に行う準備です。どれも簡単にできることばかりなので、ぜひ試してみてください。
レシピ1：まずは「片付けない時間」を決める
逆説的に聞こえるかもしれませんが、片付けたい気持ちがあるなら、まずは「〇時から〇時までは絶対に片付けない」という時間帯を決めてみましょう。
例えば、「帰宅後から夕食まではリラックスタイム」「寝る前の1時間はフリータイム」など。この時間帯は、散らかった部屋を見ても罪悪感を感じず、「今は片付けなくてOK」と自分に許可を出します。これにより、「いつか片付けなきゃ」という漠然としたプレッシャーから解放され、片付けに対する心理的な抵抗が少し和らぎます。
レシピ2：「今日片付ける場所」をピンポイントで決める
部屋全体ではなく、「今日はこのテーブルの上だけ」「引き出しのここだけ」のように、ごく狭い範囲に限定して目標を設定します。
ポイントは、「5分で終わりそう」と思えるくらい小さな場所を選ぶこと。「たったこれだけなら…」という気持ちになり、始めるまでのハードルがぐっと下がります。達成しやすい小さな目標を設定することで、「できた！」という成功体験を積み重ねやすくなります。
レシピ3：片付けたい場所の「理想の状態」をぼんやりイメージする
選んだ小さな場所が片付いたら、どんな風になるか、目を閉じて想像してみてください。
例えば、「テーブルの上に何もない状態」「引き出しを開けたときに、探し物が見つかる状態」など。完璧なイメージは必要ありません。ただ、少しでもスッキリした状態を想像することで、「片付けたら気持ちいいかも」というポジティブな感情が生まれ、それが行動への小さなエネルギーになります。
レシピ4：片付けに使う道具を「近くに用意しておく」
ハサミやゴミ袋、拭き掃除用のクロスなど、片付けに必要になりそうな道具を、片付ける場所の近くにスタンバイさせておきましょう。
「いざ始めようと思ったら、ハサミを取りに行くのが面倒になった…」というズボラあるあるを防ぎます。使う道具がすぐ手の届くところにあるだけで、行動に移すのが驚くほどラクになります。
レシピ5：片付けの前に「好きなルーティン」を作る
片付けを始める合図として、簡単なルーティンを決めてみましょう。
例えば、「好きな音楽を1曲だけかける」「コーヒーや紅茶を淹れる」「窓を開けて深呼吸する」など、あなたが心地よいと感じる行動を一つ取り入れます。このルーティンが、「さあ、片付けを始めよう」という脳へのスイッチとなり、スムーズに行動に移りやすくなります。
レシピ6：片付け中の「ハードルを下げる言葉」を自分にかける
片付け始めたとしても、「やっぱり面倒だ」「思ったより大変かも」と感じることはあります。そんな時は、自分を責めるのではなく、優しい言葉をかけてあげましょう。
「完璧じゃなくて大丈夫」「ちょっとだけやればOK」「疲れたらすぐにやめていいよ」など、自分で自分を励ます言葉を用意しておきます。これにより、「やらなきゃ」というプレッシャーから解放され、無理なく自分のペースで進めることができます。
続けるためのヒント：完璧よりも「始めること」に価値を置く
これらの準備習慣は、あくまで「片付けを始める」ためのトリガーです。もし準備をしても腰が重い日があっても、自分を責める必要はありません。そんな日は片付けを休んで、また別の日に試してみましょう。
大切なのは、「完璧に片付けること」ではなく、「片付けを始めるハードルを下げること」です。ご紹介した準備習慣を、あなたの「片付けスイッチON」のレシピとして、ぜひ生活に取り入れてみてください。
たとえ少しの時間でも、小さく始めることができれば、その小さな一歩が自信につながり、次の行動へと繋がっていきます。ズボラさんでも無理なく続けられる片付けは、始める前の準備から始まります。