「テレビを見ながら」でもOK!ズボラさんが無理なく続ける「ながら片付け」習慣レシピ
片付けたい気持ちはあるけれど、いざ始めようと思うと億劫になる。仕事で疲れて帰宅すると、もう何もしたくない。気づけば部屋には物が溜まり、どこから手を付けていいか分からない。そんな状態になっていませんか。
片付けが続かない原因の一つに、「片付けはまとまった時間が必要」「しっかりやらなければ」という心理的なハードルがあります。このハードルを下げ、「これなら自分にもできる」と思わせてくれるのが、「ながら片付け」というアプローチです。
今回は、ズボラさんでも無理なく続けられる「ながら片付け」の習慣レシピをご紹介します。いつもの生活に少し片付けアクションをプラスするだけで、部屋をきれいに保つことができるようになります。
「ながら片付け」とは?無理なく続けるための基本の考え方
「ながら片付け」とは、何か別の行動をしている最中に、同時並行で簡単に行える片付けのことです。例えば、テレビを見ている間に床に置いてある物をしまう、音楽を聴きながらテーブルの上を拭くなど、既存の習慣や隙間時間を利用して行う、非常にハードルの低い片付け方法です。
この方法の最大のメリットは、片付けのためだけに特別な時間やエネルギーを用意する必要がない点です。「片付けよう!」と意気込む必要がないため、心理的な負担が少なく、ズボラさんでも継続しやすいのです。
完璧を目指す必要はありません。ほんの少しのアクションでも良いのです。大切なのは、「毎日少しずつ行う」ことです。この「少しずつ」が、散らからない部屋を保つための仕組み作りにつながります。
ズボラさん向け「ながら片付け」習慣レシピ集
では、具体的にどのような「ながら片付け」があるのでしょうか。あなたのライフスタイルに合わせて取り入れられそうなレシピを見つけてみてください。
レシピ1:テレビCM中にアクション
テレビを見ている時間は、多くの人にとってリラックスタイムです。この時間を片付けに活用しましょう。
- 実践方法: テレビCMが始まったら、すぐに立ち上がり、近くにある「本来あるべき場所にない物」を一つだけ拾って元の場所に戻します。読み終えた本、脱ぎっぱなしの服、飲み終わったコップなど、目についた物で構いません。
- ポイント: CMは短い時間なので、「これだけ」と決めておくのが続けるコツです。無理にたくさんやろうとせず、あくまで「ついで」の意識で行いましょう。
レシピ2:歯磨きしながら洗面台を整える
毎日の歯磨き時間を利用して、洗面台周りをきれいに保ちます。
- 実践方法: 歯磨きをしている間に、片手で洗面台や鏡についた水滴や軽い汚れを拭き取ります。使い終わった化粧品やヘアケア用品を元の位置に戻すのも良いでしょう。
- ポイント: 洗面所にすぐ使える小さなクロスを常備しておくと便利です。歯磨きが終わるまでの数分間でできる範囲で行います。
レシピ3:音楽やPodcastを聴きながら書類を整理
好きな音楽やPodcastを聴きながらなら、片付けも少し楽しくなります。
- 実践方法: 音楽を再生したら、デスクの上やテーブルに溜まったDM、書類、チラシなどを手に取ります。内容を確認し、不要なものはすぐに捨てる、必要なものは一時保管場所に移すといった単純な作業を行います。
- ポイント: 集中力が必要な作業(重要な書類のファイリングなど)ではなく、あくまで仕分けや一時的な整理にとどめるのが「ながら」で行うコツです。BGM感覚で気軽に取り組みましょう。
レシピ4:調理の合間にコンロ周りを拭く
料理中にも、ちょっとした片付けを取り入れることができます。
- 実践方法: 煮込み時間や電子レンジでの加熱時間など、手が空いた瞬間に、コンロ周りや作業台についた油汚れや水滴をサッと拭き取ります。
- ポイント: 汚れが乾く前に拭くことで、簡単にきれいになります。キッチンペーパーや台拭きをすぐに手に取れる場所に置いておきましょう。
「ながら片付け」を習慣化させるコツ
「ながら片付け」は、単発で終わらせず、習慣にすることが重要です。
- 小さな成功体験を積み重ねる: 最初は「CM中に物を一つしまう」だけでも十分です。できた自分を褒め、達成感を感じることが継続につながります。
- 完璧を目指さない: 「ながら片付け」は完璧な片付けを目指すものではありません。あくまで「散らかりを予防する」「ひどくなるのを防ぐ」ためのものです。やり残しがあっても気にしないことが大切です。
- 「ついで」の意識を持つ: 「片付けをしよう」ではなく、「テレビのついでに」「歯磨きのついでに」という意識で行います。新しい習慣として始めるのではなく、既存の習慣に「くっつける」イメージです。
- 場所や時間を固定してみる: 「朝、コーヒーを淹れる間にテーブルの上を片付ける」「夜、寝る前にベッド周りの物を整える」など、特定の場所や時間と紐づけると、習慣化しやすくなります。
まとめ:「ながら片付け」で無理なくきれいな部屋をキープ
片付けが苦手なズボラさんでも、「ながら片付け」なら無理なく続けられる可能性があります。テレビを見ながら、歯磨きをしながら、音楽を聴きながらなど、いつもの行動にほんの少し片付けアクションをプラスするだけです。
「これなら自分にもできそうだ」と思えることから、まずは一つ試してみてはいかがでしょうか。小さな「ながら片付け」が、散らからない部屋への第一歩となるはずです。完璧を目指さず、あなたのペースで、楽しみながら取り組んでみてください。