ズボラでも片付けが続く!記録で「できた!」を見える化する習慣レシピ
なぜ片付けは続かないのでしょうか?
部屋をきれいにしたい気持ちはあるのに、いざ始めようとすると億劫になる。頑張って片付けても、すぐに元通りになってしまう。そんな経験はありませんか。都内で一人暮らし、仕事も忙しいとなると、片付けはついつい後回しになりがちです。
片付けが続かない理由の一つに、「成果が見えにくい」「達成感を感じにくい」という点があります。せっかく時間をかけて片付けても、数日経てばまた散らかってしまう。この「頑張ったのに報われない」感覚が、私たちのやる気を削いでしまうのです。
「ズボラだから」「意志が弱いから」と自分を責める必要はありません。片付けを習慣化するには、意志力に頼るのではなく、「仕組み」を作ることが大切です。
今回は、ズボラさんでも無理なく続けられる「片付けの記録」に焦点を当てた習慣化レシピをご紹介します。片付けた小さな一歩を「見える化」することで、モチベーションを保ち、「これならできるかも」と思える仕組みを作っていきましょう。
ズボラさんのための「記録&見える化」片付け習慣レシピ
このレシピの目的は、完璧な片付けではなく、「片付けた」という事実を記録し、それを視覚的に確認することで、達成感を得て次へのモチベーションに繋げることです。
難しいことは一切ありません。いつもの片付けに、「記録する」という簡単なステップをプラスするだけです。
レシピ 1:まずは「何を記録するか」を決める(小さく始めるが鍵)
記録というと、細かくノートをつけるイメージがあるかもしれません。しかし、それではズボラさんには続きません。最初のステップは、「何を記録するか」を最小限に絞ることです。
- 候補1:片付けをした「場所」
- 例:「玄関」「テーブルの上」「キッチンのシンク周り」など、具体的な場所を記録します。
- 候補2:片付けにかけた「時間」
- 例:「5分」「10分」など、短い時間でもOKです。
- 候補3:片付けで「やったこと」
- 例:「郵便物を片付けた」「床の物を拾った」「使った食器を洗った」など、具体的な行動を記録します。
これらのうち、一番記録しやすいと感じるもの、または記録することで「できた!」と実感しやすいものを一つか二つ選んでください。「今日はテーブルの上を片付けた」「今日は10分だけ片付けをした」といったシンプルな内容で十分です。
レシピ 2:記録する「ツール」を決める(一番手軽なものを)
次に、記録するためのツールを選びます。これも、あなたが最も使いやすい、手間なく続けられるものを選びましょう。
- 一番手軽:スマホのメモ帳やリマインダー機能
- さっと開いて入力できます。「○月○日 玄関」「○月○日 10分」のように一行メモするだけ。
- 視覚的に分かりやすい:カレンダーや手帳
- 片付けた日にシールを貼る、印をつける、短いメモを書く。「台」とか「玄」とか略字でもOK。
- ゲーム感覚で続けやすい:習慣化アプリ
- 習慣トラッカー機能のあるアプリを使えば、記録するたびに達成度が表示され、ゲーム感覚で続けられます。目標設定やリマインダー機能も便利です。
重要なのは、「片付けた直後にすぐに記録できる」ツールを選ぶことです。時間が経つと忘れてしまい、記録が途切れる原因になります。スマホは常に手元にあることが多いのでおすすめです。
レシピ 3:記録を「見える化」する(達成感を味わう工夫)
記録するだけでは勿体ありません。記録した内容を「見える化」することで、自分の努力や成果を実感しやすくなります。
- カレンダーや手帳の場合:
- 片付けた日が目で見て分かるようになります。「今週は4日できた!」「今月はこんなに片付けた日がある!」と、記録が増えるほど達成感を感じられます。
- スマホのメモの場合:
- リストを見返してみましょう。意外と毎日少しずつでもやっていることに気づけます。
- 習慣化アプリの場合:
- グラフや連続記録(ストリーク)機能を使えば、努力が数字や線として現れます。「継続できている!」という事実が次の片付けの励みになります。
- 写真で「見える化」: 片付けた場所を Before/After でなくてもいいので写真に撮るのも有効です。記録と紐付けて保存しておけば、後で見返したときに「おお、こんなにきれいになった時期もあったな!」とモチベーションになります。
「見える化」の目的は、自分を褒める材料にすることです。どんなに小さなことでも構いません。「できた!」という事実を自分の目で確認し、頑張った自分を認めましょう。
レシピ 4:記録を「見返す」習慣を作る(努力を再認識する)
記録を続けるだけでなく、定期的に見返す時間を作りましょう。
- 週に一度、週末に: 一週間の片付けの記録を見返します。
- 月に一度、給料日に: 一ヶ月の記録を振り返ります。
見返すことで、「今週は忙しくてあまりできなかったな、来週はもう少し頑張ってみようかな」と思ったり、「この場所は頻繁に片付けているな、何か仕組みを変える必要があるかも」と気づきに繋がったりします。
また、「こんなに地道に続けている自分、すごい!」と素直に自分を褒めてください。この「努力の再認識」が、継続の大きな力になります。
継続のためのヒント
- 完璧を目指さない: 毎日記録できなくても落ち込まないでください。できなかった日があっても、翌日からまた再開すれば良いのです。「〇日連続!」にこだわりすぎず、気楽に続けましょう。
- 記録すること自体をルーティンに: 片付けが終わったら「記録する」までをワンセットにすると忘れにくくなります。
- ご褒美を設定する: 〇日連続で記録できたら、△△をする、といった小さなご褒美を設定するのも効果的です。
まとめ
ズボラさんにとって、片付けは「やらなければいけない面倒なこと」になりがちです。しかし、「片付けたことを記録し、見える化する」という一手間を加えるだけで、それは「達成感を得られる行動」に変わります。
完璧な部屋を目指す必要はありません。ほんの5分の片付けでも、テーブルの上の物をひとつどかしただけでも構わないのです。その「できた!」を記録し、自分の目で確認する。この小さな習慣が、きっとあなたの片付けを無理なく続ける大きな力になります。
今日から、あなたも「記録する片付け」始めてみませんか。