ズボラでも続く!あなたの部屋が散らかる原因を見つけて対策する習慣レシピ
片付けが続かない…その悩み、もしかして「原因」を知らないだけかもしれません
都内で一人暮らしをしているあなたは、毎日忙しい日々を送っているかもしれません。仕事で疲れて帰宅すると、部屋の片付けはつい後回しになりがちではないでしょうか。「いつかまとめてやろう」「でも、どこから手を付ければいいのか…」そう思っているうちに物は増え、部屋はどんどん散らかっていく。そして、「どうして自分は片付けられないんだろう」と、自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
多くの人が片付けに苦手意識を持つのは、「やり方を知らない」というより、「なぜ散らかってしまうのか」という根本的な原因に気づいていないことが多いのです。原因が分からなければ、どんなに頑張って片付けてもすぐにリバウンドしてしまいます。
でも、安心してください。あなたがズボラだから片付けられないわけではありません。あなたにとって片付けのハードルを上げている「何か」があるだけなのです。この記事では、ズボラさんでも無理なく続けられるように、あなたの部屋が散らかる隠れた原因を見つけ、それに応じた対策習慣をご紹介します。
あなたの部屋が散らかる、もしかしてこんな原因?
部屋が散らかる原因は人によって様々です。まずは、あなたの片付けを妨げている原因がどこにあるのか、心当たりがないかチェックしてみましょう。いくつか典型的な原因を挙げてみます。
- 原因1:物の量が多すぎる 「いつか使うかも」「もったいない」と、使わない物がどんどん増えていませんか?収納スペース以上に物があれば、たとえ一時的に片付けてもすぐに溢れてしまいます。
- 原因2:物の「住所」が決まっていない 使った物の戻す場所(定位置)が決まっていないと、「とりあえずここに置いておこう」が積み重なり、散らかりの原因になります。
- 原因3:片付けのハードルが高すぎる 「完璧に片付けなければ」と思い込み、始めるのが億劫になっていませんか?少しでも散らかると、「どうせ片付けてもすぐに散らかる」と諦めてしまうことも。
- 原因4:片付けの「動線」が悪い 使う場所と収納場所が離れていると、つい出しっぱなしにしてしまいます。片付けの効率が悪いことも原因になります。
- 原因5:疲れていて、片付ける気力がない 仕事で疲れて帰宅した後に、片付けをするのは大変なことです。「疲れているから仕方ない」と自分を責める必要はありません。体力が原因になっている場合もあります。
どうでしょうか。これらの原因の中に、「これ、自分に当てはまるかも」と感じるものはありましたか?あなたの部屋の散らかり方や、片付けに対する気持ちを少し観察してみると、原因が見えてくるかもしれません。
原因別!ズボラさんでも無理なく続く対策習慣レシピ
あなたの部屋が散らかる原因が見えてきたら、それに合わせた対策を立てていきましょう。ここでは、先ほど挙げた原因別の、ズボラさんでも無理なく続けられる簡単な対策習慣レシピをご紹介します。
原因1:物の量が多すぎる → 「減らす」ハードルを下げる習慣
物の量が多すぎるのが原因の場合、まず物の量を適正にすることが重要です。しかし、一気に物を捨てるのはズボラさんにはハードルが高いもの。以下の習慣を取り入れてみましょう。
- レシピ:毎日「一つだけ」手放す習慣 「物を捨てる」と考えず、「今日使わなかった物の中から、もう必要ないかもと思う物を一つだけ見つける」という習慣にしてみます。手紙やレシート、期限切れのクーポンなど、小さな物から始めると負担がありません。これを毎日続けるだけで、少しずつ物の量は減っていきます。
- レシピ:一時保管箱を作る習慣 「捨てるか迷う…」という物は、無理に今すぐ判断せず、「迷い箱」や「一時保管箱」を用意してそこに入れておきます。そして、「一ヶ月後に見返して、必要なければ手放す」というルールを決めておきます。物理的に視界から外すことで、冷静に判断しやすくなります。
原因2:物の「住所」が決まっていない → 「しまう場所」を決める習慣
物の住所(定位置)がないと、物はさまよい続けます。すべての物に完璧な住所を決める必要はありませんが、特によく使う物、散らかりやすい物だけでも住所を決めてみましょう。
- レシピ:よく使う物から「使う場所の近く」に住所を決める習慣 リモコン、メガネ、充電器など、いつも探している物はありませんか?これらの物の「いつもここにある」場所を決めます。使う場所の近くに決めるのがポイントです。例えば、リビングで使うリモコンはテレビ台の上、寝室で読む本の定位置はベッドサイドテーブルの上、といった具合です。ざっくりでも良いので、物の「家」を作ってあげます。
- レシピ:一時置き場を一つだけ作る習慣 どうしてもすぐにしまえない物が出てしまう場合のために、あえて「一時置き場」を一つだけ作ります。ダイニングテーブルや床など、本来の定位置ではない場所への「仮置き」を禁止し、この一時置き場に集約します。そして、「一時置き場がいっぱいになったら、必ず片付ける」というルールを設けます。
原因3:片付けのハードルが高すぎる → 「始める」ハードルを下げる習慣
「完璧にやらなきゃ」「時間がない」と考えると、片付けはどんどん億劫になります。ハードルを思いっきり下げて、「これだけならできるかも」というレベルから始めてみましょう。
- レシピ:「1分だけ」片付け習慣 タイマーを1分だけセットして、その時間だけ片付けをしてみます。床に落ちている物を拾う、テーブルの上の物を数個しまう、など、内容は問いません。たった1分でも、何もやらないより確実に部屋は変わります。そして、「1分だけ」と思うことで、始めることへの抵抗感が減ります。
- レシピ:「ついで」に片付ける習慣 例えば、歯磨きのついでに洗面台を拭く、キッチンでお湯を沸かすついでにシンク周りを片付ける、といったように、他の日常行動に片付けを組み込みます。「〇〇のついでに、△△をする」と習慣化すると、片付けのための特別な時間や気力が必要なくなります。
原因4:片付けの「動線」が悪い → 「戻しやすい」仕組みを作る習慣
使う場所としまう場所が離れていると、物は戻されずに放置されがちです。なるべく使う場所の近くに収納を設けるなど、片付けの動線を短くすることを意識しましょう。
- レシピ:よく使う物を「使う場所」に分散配置する習慣 ハサミやペンなど、家中あちこちで使う物は、リビング、キッチン、寝室など、それぞれの場所にも置いておくと便利です。一本しか持っていないと、使い終わった後に元の場所に戻すのが面倒になり、出しっぱなしの原因になります。
- レシピ:ざっくり収納を取り入れる習慣 細かく分類しすぎたり、蓋つきのケースに一つずつしまったりするのは、ズボラさんには向きません。使う場所の近くに、ポンと入れられるカゴや箱を用意し、「ここに入れるだけ」というざっくり収納を取り入れましょう。
原因5:疲れていて、片付ける気力がない → 「疲れない」仕組みを作る習慣
疲れているときに無理して片付けるのは難しいものです。片付けのハードルを極限まで下げたり、そもそも散らかりにくい仕組みを作ったりして、気力がない日でも大丈夫な状態を目指しましょう。
- レシピ:帰宅後「これだけ」習慣 疲れて帰宅したら、すぐにベッドに倒れ込みたい気持ちを抑えて、たった一つだけ、毎日行う片付けルーティンを決めます。例えば、「カバンの中身を全部出す」「郵便物をチェックする」「脱いだ服をハンガーにかける」など、負担にならない簡単な行動です。これを習慣にすると、散らかりがリセットされやすくなります。
- レシピ:床に物を置かない「仕組み」を作る習慣 床に物を置くのをやめるだけで、部屋は驚くほどスッキリ見えます。床に置きがちな物(バッグ、脱いだ服、本など)の「床以外の定位置」を必ず決めます。例えば、バッグはフックにかける、脱いだ服は一時的に入れるランドリーボックスを用意するなどです。物理的に床に置けないような工夫をするのも有効です。
複数の原因がある場合、どうすれば?
「物の量も多いし、定位置も決まってない気がする…」と、複数の原因に心当たりがあるかもしれません。その場合は、一度にすべてを解決しようとせず、最も気になっている原因や、対策が一番簡単そうな原因から一つずつ取り組んでみましょう。
例えば、「物の量が多い」と「定位置がない」が原因なら、まずは「毎日一つ手放す」習慣から始めて少し物を減らします。物が少し減ってから、よく使う物や小さな物から「住所決め」を始める、というように段階を踏んでいきます。
継続するための大切な考え方
これらの習慣を続けるために最も大切なのは、「完璧を目指さない」ことです。
- 頑張りすぎない:毎日完璧に片付けられなくても、自分を責めないでください。「今日は1分だけ頑張れた」「一つだけ手放せた」と、できたことに目を向けましょう。
- 小さな成功体験を積み重ねる:簡単な習慣から始めて、達成感を味わうことが継続の鍵です。「できた!」という感覚は、次の行動へのモチベーションにつながります。
- 「散らかっても大丈夫」と思う:部屋は生活する場所ですから、多少散らかるのは当たり前です。「散らかることを恐れず、すぐにリセットできる仕組みや習慣があれば大丈夫」と気楽に考えましょう。
まとめ:原因を知れば、あなたに合った片付け習慣が見つかる
片付けが続かないのは、あなたの部屋が散らかる「本当の原因」に気づいていないだけかもしれません。物の量が多すぎる、定位置がない、ハードルが高い、動線が悪い、疲れているなど、人によって原因は様々です。
この記事でご紹介した原因別の対策習慣は、どれもズボラさんでも無理なく始められる簡単なものばかりです。あなたの部屋が散らかる原因を見つけて、まずは一つ、今日から試せそうな習慣を選んで取り入れてみてください。
完璧を目指さず、小さな一歩から。原因に寄り添ったあなただけの片付け習慣を見つければ、きっと無理なく「散らからない部屋」をキープできるようになるはずです。応援しています。