ズボラでも片付けが続く!「ご褒美」で習慣化する楽しい片付けレシピ
片付けが続かないあなたへ。「ご褒美」で楽しく習慣化しませんか?
部屋をきれいにしたい気持ちはあるけれど、なかなか片付けが続かない。やる気はあっても、疲れていたり面倒に感じてしまったりして、結局何も手につかないまま…という経験はありませんか?都内で忙しい毎日を送る一人暮らしの方にとって、片付けは後回しになりがちな家事の一つかもしれません。
片付けを億劫に感じてしまうズボラさんにとって、「やらなきゃ」という義務感だけでは、なかなか継続は難しいものです。そこでおすすめしたいのが、「ご褒美」を活用した片付け習慣です。
なぜ「ご褒美」が片付けの習慣化に有効なのでしょうか。それは、脳が「快感」を記憶し、その行動を繰り返そうとする性質があるからです。片付けという行為自体に楽しみを見出すのが難しくても、片付けた「後」に待っている嬉しい出来事があれば、「次も頑張ろう」というモチベーションにつながります。これは、心理学でいう「オペラント条件づけ」の考え方に基づいています。
この方法なら、片付けのハードルが高いと感じている方でも、楽しみながら少しずつ取り組めるはずです。この記事では、ズボラさんでも無理なく片付けを習慣にできる「ご褒美」の活用法を具体的にご紹介します。
なぜズボラさんに「ご褒美片付け」が効くのか
片付けが続かない理由の一つに、「片付けそのものに楽しみや達成感を見出しにくい」という点があります。部屋がきれいになるのは嬉しいけれど、それまでの過程がどうしても面倒に感じてしまうのです。
しかし、「この引き出しを片付けたら、コンビニの新作スイーツを買って良い」「このエリアの掃除が終わったら、楽しみにしていたドラマを見る」といったように、片付けの行動とセットで「ご褒美」を設定すると、片付けのモチベーションが格段に上がります。
ご褒美は、片付けの「面倒くさい」という気持ちを乗り越えるための原動力になります。特に、すぐに結果が見えにくい大きな片付けに取り組む際に、小さなご褒美をこまめに設定することで、モチベーションを維持しやすくなります。
どんなご褒美を選ぶべき?具体的なご褒美リスト
ご褒美は、片付けた労力や目標の大きさに応じて設定するのがポイントです。また、すぐに手に入るものや、自分が心から「嬉しい」と感じるものを選ぶことが重要です。
例えば、次のようなご褒美が考えられます。
-
小さなご褒美(簡単な片付けや短時間の場合)
- お気に入りのお菓子やスイーツを食べる
- コンビニのホットスナックを買う
- いつもより少し高価な飲み物を飲む
- 短い休憩時間にお気に入りの音楽を聴く
- 気になっていたSNSや動画をチェックする
- ストレッチや簡単な運動をする
-
中くらいのご褒美(ある程度まとまった片付けや1時間程度の場合)
- 読みたかった本や漫画を読む時間を作る
- 見たかった映画やドラマを見る
- 欲しかった日用品や消耗品を買う(片付けグッズ以外)
- 外食やデリバリーで少し贅沢な食事をする
- アロマを焚いたり、入浴剤を使ったりしてリラックスする
-
大きなご褒美(特定の場所の徹底的な片付けや数時間かかる場合)
- 欲しかった服や雑貨などを買う
- 行きたかったカフェやお店に行く
- 趣味にまとまった時間を使う
- 旅行の計画を立てる(実際の旅行はさらに大きな目標に)
- マッサージやエステに行く
ご褒美を選ぶ際は、物質的なものだけでなく、時間や経験など、自分が本当に「これのために頑張れる!」と思えるものを見つけてください。
「ご褒美片付け」の具体的なステップ
ご褒美を使った片付けは、以下のシンプルなステップで進めることができます。
-
ステップ1:片付け目標を決める(小さな目標から)
- まずは、「机の上だけ」「引き出し一つだけ」「読み終わった本を3冊だけ」など、達成可能な小さな目標を設定します。目標が大きすぎると、始める前に億折になってしまうからです。
- 「〇分だけ片付ける」という時間で区切る方法も有効です。
-
ステップ2:目標達成後のご褒美を決める
- ステップ1で決めた目標を達成したら、自分にどんなご褒美をあげるかを具体的に決めます。
- 目標の大きさに見合ったご褒美を設定するのが長続きのコツです。小さな目標に高価なご褒美を設定すると、経済的負担が大きくなり継続が難しくなります。
-
ステップ3:片付けを実行する
- ステップ1で決めた目標に向かって片付けに取り組みます。ご褒美を楽しみにしながら行いましょう。
-
ステップ4:ご褒美を受け取る
- 設定した目標を達成したら、自分に約束したご褒美をすぐに実行します。達成感とご褒美を結びつけることで、「片付け=良いこと」という感覚が脳にインプットされます。
このステップを繰り返すことで、片付けに対する心理的なハードルが下がり、徐々に習慣として根付いていきます。
ご褒美を効果的に使うためのコツ
ご褒美片付けをより効果的にするためのいくつかのコツがあります。
- ご褒美は「先に」決める: 片付けを始める前に、目標とセットでご褒美を具体的に決めておきましょう。何のために頑張るのかが明確になり、モチベーションが維持しやすくなります。
- 目標レベルとご褒美レベルを合わせる: あまりに簡単な目標に対して豪華なご褒美を設定したり、大変な目標に対してあまり魅力的でないご褒美を設定したりすると、効果が薄れます。バランスを意識しましょう。
- ご褒美は達成後すぐに: 目標を達成したら、ご褒美はできるだけ早く実行してください。達成感とご褒美の結びつきが強固になります。
- ご褒美以外のモチベーションも併用する: ご褒美だけでなく、「部屋がきれいになったら友達を呼べる」「探し物がすぐ見つかるようになって時間を節約できる」といった、片付けそのもののメリットも意識すると、さらにモチベーションが維持しやすくなります。
「ご褒美片付け」を習慣にするには?
一度のご褒美で片付けが劇的に変わるわけではありません。継続して行うことが重要です。
- 定期的にご褒美を設定する: 毎日、週に数回など、片付けに取り組むタイミングとセットでご褒美を設定することをルーティン化します。
- ルーティンと組み合わせる: 「朝起きて顔を洗ったら、〇分だけ片付けて、その後にコーヒーを飲む」のように、すでに習慣になっている行動と片付け+ご褒美を組み合わせると、新しい習慣として定着しやすくなります。
- 記録をつける: 片付けた場所や内容、達成したご褒美などを簡単に記録しておくと、「これだけできた」という達成感が視覚化され、モチベーション維持につながります。
- 失敗しても落ち込まない: ご褒美を設定しても、片付けができなかったり、途中で挫折してしまったりすることもあるかもしれません。そのような時は自分を責めすぎず、「次にご褒美をもらうために、次はどうすればいいかな?」と前向きに考え直すことが大切です。
まとめ
片付けが続かないズボラさんにとって、「ご褒美」は強力な味方になります。「やらなきゃ」という義務感から解放され、楽しみながら片付けに取り組むことができるようになります。
まずは小さな目標を設定し、自分にとって魅力的なご褒美を決めることから始めてみましょう。そして、目標を達成したら、ためらわずにご褒美を受け取ってください。このサイクルを繰り返すことで、片付けに対する苦手意識が薄れ、徐々に「散らからない部屋」の仕組み作りや習慣化が進んでいくはずです。
完璧を目指す必要はありません。できる範囲で、自分のペースで。「ご褒美片付け」で、あなたも心地よい部屋と暮らしを手に入れてください。