ズボラでもできる!「あれどこ?」がなくなる物の定位置決め習慣
毎日「あれどこ?」と探していませんか?
仕事で疲れて帰宅した後、家で過ごす限られた時間。「あれ、スマホどこに置いたっけ?」「あの書類、どこにしまったかな?」と、探し物に時間を費やしていませんか。
見つからないイライラや、探し物で部屋がさらに散らかってしまうことに、うんざりしているかもしれません。でも、片付けは面倒だし、完璧にやるのはもっと大変だと感じているのではないでしょうか。
この「あれどこ?」問題は、あなたがズボラだからでも、片付けが苦手だからでもありません。それは、物の「定位置」が決まっていないことが大きな原因です。
「定位置」が決められないと何が起こる?
物の定位置が決まっていないと、使った後に「とりあえずここ」と適当な場所に置いてしまいがちです。これが繰り返されると、物は様々な場所に散らばり、「どこに何があるか分からない」状態になります。
- 探し物時間の増大: 毎日探す時間の合計は、意外と馬鹿になりません。貴重なプライベートな時間が奪われます。
- 二度買い、無駄遣い: 持っていることを忘れ、同じものを再び買ってしまうことがあります。
- 部屋が常に散らかっている感覚: 物が定位置に戻されないため、常に何かが「出ている」状態になり、部屋が片付いていると感じにくくなります。
- 片付けへの心理的ハードル上昇: どこから手をつけて良いか分からなくなり、片付けがさらに面倒に感じてしまいます。
「定位置決め」と聞くと、難しそう、面倒そうと感じるかもしれませんが、ズボラさんでも無理なくできる簡単なアプローチがあります。
ズボラさんのための「定位置決め」超基本ルール
完璧を目指す必要はありません。まずは、この3つの基本ルールを意識してみましょう。
- 「使う場所の近く」を定位置にする よく使う場所から離れた場所に定位置を決めてしまうと、元に戻すのが面倒になります。例えば、リモコンはソファの近く、鍵は玄関、書類はデスク周りなど、使う場所のすぐ近くを定位置にしましょう。
- 「ワンアクション」で戻せるようにする 引き出しを開けて、さらに箱を開けて…のように、戻すのに複数のアクションが必要だと面倒に感じてしまいます。フックにかけるだけ、トレイに入れるだけ、ボックスに放り込むだけ、といった「ワンアクション」で戻せる場所を定位置にするのが理想です。
- 「全部」に定位置を決めようとしない 最初は、よく使うものや、よく探し物になるもの(鍵、財布、スマホ、メガネ、書類など)から始めましょう。家の中の全ての物に定位置を決めるのは大変です。まずは「これだけは」という数個のアイテムに絞ることで、ぐっとハードルが下がります。
ズボラさんが無理なく始める定位置決めステップ
「さて、どこから始めよう?」と思った方へ。簡単な3ステップで取り組んでみましょう。
ステップ1:探し物ワースト3を決める
あなたが家の中で「あれどこ?」と一番探しているものは何ですか? 3つだけ書き出してみてください。例えば、「鍵」「スマホの充電器」「よく使う印鑑」などです。
ステップ2:その定位置を決める
ステップ1で決めた物の「使う場所の近く」で、「ワンアクション」で置ける場所を決めます。
- 鍵:玄関のドア横のフック、小さなトレイ
- スマホの充電器:よく使うソファの近くのコンセント横、ベッドサイド
- よく使う印鑑:仕事で使う書類の近く、玄関(宅配便用なら)
このとき、定位置を決めるための収納用品は、最初から立派なものを用意する必要はありません。お菓子の空き箱や、家に余っているカゴなど、今あるもので十分です。まずは場所を決めることが重要です。
ステップ3:まずは1週間、「使ったら戻す」を意識する
定位置を決めたら、まずは1週間、その3つの物だけは「使ったら定位置に戻す」を意識してみてください。全てを完璧に戻せなくても大丈夫です。「今日は2つ戻せた!」でも十分成功です。
定位置キープのためのズボラ習慣レシピ
定位置を決めても、元に戻す習慣がなければすぐに散らばってしまいます。ズボラさんでも続けやすい、定位置キープの習慣をいくつかご紹介します。
- 「ついで」に戻す習慣: 何かの行動の「ついで」に定位置に戻すことを意識します。例えば、「トイレに行ったついでに、リビングに置いていた本を棚に戻す」「キッチンに行ったついでに、リビングからマグカップを持っていく」など。他の行動と紐づけることで、片付け単独の「やるぞ!」という気合が不要になります。
- 一時置き場を活用する: どうしてもすぐに定位置に戻せない場合は、「一時置き場」を決めておきます。ただし、ここは何でも溜め込む場所ではなく、「一時的に置いて、近いうちに定位置に戻すための場所」です。寝る前や外出前など、特定のタイミングで一時置き場をリセットする習慣をつけると効果的です。
- 「定位置シール」を貼ってみる: 定位置を決めた場所に、物の名前を書いた小さなラベルやシールを貼っておくと、家族にも分かりやすく、自分自身も意識しやすくなります。「リモコンはここ!」と目で見えるサインがあると、自然とそこに手が伸びやすくなります。
まとめ:探し物ゼロへの第一歩は「小さく決める」こと
「あれどこ?」と探す時間をなくすためには、物の定位置を決めることが非常に有効です。しかし、完璧主義は禁物です。まずは「探し物ワースト3」から定位置を決め、それを1週間続ける、といった小さなステップから始めてみてください。
定位置決めは、一度に全部やろうとせず、一つずつ、少しずつ進めることが成功の鍵です。探し物が減ることで、時間だけでなく心の余裕も生まれます。ぜひ、今日から「探し物ワースト3」の定位置を決めることから始めてみましょう。