ズボラで飽きっぽいあなたへ。無理なく続く「飽きない」片付け習慣レシピ
片付けが続かないのは「飽き」のせい？ズボラさんでも続けられる習慣とは
「よし、今日こそ部屋をきれいにするぞ！」と意気込んで片付けを始めても、数日後には元の状態に戻ってしまう。そんな経験はありませんか？特に飽きっぽい性格だと、単調な片付け作業はすぐに面倒に感じてしまい、習慣として定着させるのは難しいものです。
都内で一人暮らしをしている20代後半の会社員、田中健太さんのように、仕事で疲れて帰ってきた後や休日くらいはゆっくりしたい、でも部屋はきれいにしたい、という方は多いのではないでしょうか。片付けが続かないのは、あなたの意志が弱いのではなく、単に「飽きない仕組み」や「続けるための工夫」を知らないだけかもしれません。
この記事では、ズボラで飽きっぽい方でも無理なく続けられる、片付けを習慣にするための具体的な「飽きない」レシピをご紹介します。完璧を目指すのではなく、「これならできそう」と思える小さなステップから始めてみましょう。
なぜ片付けは「飽きて」続かなくなるのか
片付けが飽きてしまう原因はいくつか考えられます。
- 単調な作業: 毎日同じような場所を片付ける、同じ方法で物を収納するといった単調さが、新鮮味を失わせます。
- 効果が見えにくい: 大幅な変化がないと、「やっても意味がないかも」と感じてモチベーションが下がります。
- 目標が高すぎる: 一気に完璧な部屋を目指すと、終わりの見えない作業に疲れてしまいます。
- ご褒美がない: 頑張っても特に良いことがないと、続ける意欲が薄れます。
これらの原因を踏まえ、飽き性さん向けの片付け習慣では、「変化」や「楽しみ」を取り入れることが重要です。
飽き性さんでも無理なく続く片付け習慣の考え方
飽き性さんでも片付けを続けるためには、従来の「毎日コツコツ完璧に」という考え方から少し離れてみましょう。
- 「飽きない」工夫を取り入れる: 同じことの繰り返しにならないよう、片付ける場所や方法に変化をつけます。
- 「完璧」を手放す: 部屋全体ではなく、ごく小さなスペースや、目につく場所だけなど、「ここだけ」を対象にします。
- 「短期決戦」を繰り返す: 長時間の片付けは避け、短時間で集中して終わらせるスタイルを取り入れます。
- 「できたこと」に注目する: 達成感を感じる仕組みを作り、モチベーションを維持します。
これらの考え方をベースに、具体的な「飽きない」片付け習慣レシピを見ていきましょう。
ズボラで飽きっぽいあなたへ贈る「飽きない」片付け習慣レシピ
レシピ1：場所をローテーションする「週替わり片付け」
毎週同じ場所を片付けると飽きてしまいます。そこで、片付ける場所をローテーションする仕組みを作ります。
- 片付けたい場所をリストアップ: 例：玄関、テレビ周り、ベッドサイド、キッチンカウンター、洗面所など、小さなエリアを5〜7箇所リストアップします。
- 曜日ごとに担当場所を決める: 例えば、「月曜：玄関」「火曜：テレビ周り」のように割り当てます。
- 毎日、割り当てられた場所だけ片付ける: その日の担当場所だけを、ものの数分でも良いので片付けます。
- 一週間で一周したら、また最初に戻る: 毎週違う場所を片付けることになるため、飽きを感じにくくなります。
この方法なら、毎日違う景色を見るように片付けに取り組め、新鮮な気持ちを保ちやすくなります。
レシピ2：片付け内容を変える「テーマ別ちょい片付け」
場所ではなく、片付ける物の種類に焦点を当てる方法です。
- 片付けたい「モノ」のテーマを決める: 例：「紙類」「ペンなどの文具」「充電コード」「薬・サプリ」「本・雑誌」など、特定のテーマを選びます。
- その日のテーマの物だけを集めて片付ける: 部屋中の該当する物を集め、定位置に戻したり、不要な物を手放したりします。
- 翌日は別のテーマを選ぶ: 次の日は別のテーマの物を片付けます。
「今日は書類の日」「明日はコード類の日」というように、日によって片付ける対象が変わるため、作業内容に変化が生まれます。ゲームのミッション感覚で取り組むこともできます。
レシピ3：短期集中！「タイマー片付け」で飽きる前に終わらせる
飽きる前に作業を切り上げるために、時間を区切る方法です。
- 片付けたい場所や範囲を決める: 例：テーブルの上、引き出し一つ分、棚一段など、短時間で終わる範囲を選びます。
- タイマーをセットする: 5分、10分など、自分が集中できる最短時間にセットします。
- タイマーが鳴るまで集中して片付ける: 時間内にできることだけを行います。
- タイマーが鳴ったら終了: 途中で終わってしまっても構いません。
この方法は、短い時間でも達成感を得やすく、「もう少しやりたい」という気持ちで終えることができるため、次に繋がりやすくなります。終わった後に短い休憩や好きなことをする時間を設けると、さらに効果的です。
レシピ4：小さな変化を楽しむ「プチ模様替え片付け」
片付けと同時に、部屋のレイアウトや飾り付けを少し変える方法です。
- 片付けたいエリアを決める: 例：棚の上、デスク周り、壁の一角など。
- そのエリアを片付ける: 不要な物を取り除き、拭き掃除などをします。
- 物の配置を少し変える or 小さな飾りを置く: 片付けた場所に置いてある物の位置を変えたり、お気に入りの写真や小物を飾ったりします。
片付けた後に小さな変化があると、達成感が視覚化されやすく、「きれいになった」「気分が変わった」と感じやすくなります。これにより、片付け自体がポジティブな行為として記憶され、次に繋がります。
レシピ5：成果を「見える化」して飽きを防ぐ
片付けの成果を記録して、モチベーションを維持する方法です。
- 片付けた場所や範囲を記録する: ノートやスマホのメモ、簡単なチェックリストアプリなどに「〇月〇日：玄関の棚を片付けた」のように記録します。
- 片付け前後の写真を撮る（任意）: 可能であれば、片付けた場所のビフォーアフター写真を撮っておくと、変化がより明確になります。
- 記録を見返す: 定期的にこれまでの記録を見返し、「これだけできた！」と自分の頑張りを認めます。
記録をつけることで、たとえ毎日少しずつの片付けでも、積み重ねていくと大きな成果になっていることを実感できます。これが飽きを防ぎ、「もっと頑張ろう」という気持ちに繋がります。
飽き性さんでも片付けを習慣化するためのプラスαのコツ
- ハードルを徹底的に下げる: 片付けに必要な物を手の届く場所に置く、収納場所を分かりやすくするなど、「めんどくさい」と感じる要素を減らします。
- 完璧を求めすぎない: 部屋全体がピカピカでなくても大丈夫です。自分が心地よいと感じるレベルを目指しましょう。
- たまにサボってもOKと考える: 毎日続けるのが理想ですが、疲れている日や気分が乗らない日があっても自分を責めないことが大切です。無理せず、また明日から始めれば良いのです。
- ご褒美を設定する: 片付けが一定量進んだら、好きなおやつを食べる、映画を見るなど、自分へのご褒美を用意します。
まとめ
片付けが続かないのは、あなたがズボラだから、飽きっぽいからと諦める必要はありません。それは単に、あなたの性格に合った「飽きない」片付け方を知らなかっただけです。
この記事でご紹介した「週替わり片付け」「テーマ別ちょい片付け」「タイマー片付け」「プチ模様替え片付け」「成果の見える化」といったレシピは、どれも無理なく日常生活に取り入れられる小さな工夫です。これらのレシピを参考に、自分にとって一番続けやすい方法や、いくつかの方法を組み合わせるなど、あなただけの「飽きない」片付け習慣を見つけてみてください。
小さな「できた！」を積み重ねていくことで、片付けは特別なことではなく、歯磨きのように自然な習慣になっていくはずです。そして、無理なく片付けが続くようになれば、散らからない部屋をキープすることも決して難しいことではなくなります。まずは今日から、どれか一つでも試してみてはいかがでしょうか。