片付けを通知で習慣化!ズボラでも続くスマホ活用レシピ
なぜ片付けは続かないのでしょうか?
部屋をきれいにしたい気持ちはあるのに、いざ始めようとすると億劫になってしまう。少し片付けても、気づけば元通りに散らかってしまう。そんな経験はありませんか? 都内で忙しい日々を送る中で、片付けはつい後回しになりがちなことかもしれません。
片付けが続かない大きな理由の一つに、「やろうと思っていても忘れてしまう」「面倒でつい先延ばしにしてしまう」という心理的なハードルや記憶の問題があります。特に疲れて帰宅した後など、「片付けよう」という意識はあっても、別のことに気を取られたり、やる気が起きなかったりして、結局手つかずになってしまうことはよくあることです。
ズボラさんの味方!スマホのリマインダー機能
しかし、私たちは常に強力な味方を身近に持っています。それは、いつも手放せないスマートフォンです。スマホには、指定した時間に通知で知らせてくれる「リマインダー機能」や「タスク管理機能」があります。この機能を片付けに活用することで、「やろうと思っていたのに忘れてしまった」を防ぎ、行動のきっかけを作ることができます。
スマホのリマインダーは、あなたの「片付けたい」という気持ちを、行動に移すための優しい「 nudge(ナッジ) 」、つまり後押しをしてくれます。完璧を目指す必要はありません。小さな一歩を踏み出すために、スマホの力を借りてみましょう。
スマホで片付けを習慣化する具体的なレシピ
ここでは、スマホのリマインダー機能やタスク管理アプリを使って、片付けを習慣化するための具体的なステップをご紹介します。
レシピ1:最小限の「ちょい片付け」を登録する
まずは、ごく簡単な、数分で終わる片付けタスクをリマインダーに登録します。
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タスクの例:
- テーブルの上の物を元の場所に戻す
- 床に置いてある物を拾う
- 洗面台を使った後に軽く拭く
- その日着た服をハンガーにかける、または洗濯カゴに入れる
- 読み終わった雑誌や本を所定の場所に戻す
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設定のコツ:
- 具体的な行動にする: 「片付け」ではなく、「〜を〜に戻す」のように具体的に設定します。
- 時間を指定する: 毎日行うタスクであれば、「毎日 午後10時」のように時間を指定します。特定の曜日に行うタスクであれば、その曜日を指定します。
- 繰り返しの設定: 習慣化したいタスクは、毎日または毎週など、繰り返しの設定をオンにします。
レシピ2:場所と時間を紐づけて設定する
片付けたい場所と、そこを片付けるのに適した時間を紐づけてリマインダーを設定します。
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設定の例:
- 「玄関の靴を揃える」 → 帰宅した直後の時間帯(例:毎日 午後8時)
- 「キッチンのシンクを空にする」 → 夕食後または寝る前(例:毎日 午後9時半)
- 「ベッドサイドの物を整理する」 → 寝る前(例:毎日 午後11時)
- 「ゴミをまとめる」 → ゴミ出しの前日夜(例:毎週 月・木曜日 午後9時)
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設定のコツ:
- 行動の動線に合わせる: その場所を使う前後や、通過するタイミングで通知が来るように設定すると、行動に移しやすくなります。
- 無理のない時間にする: 疲れている時間帯に長時間のタスクを設定しないようにします。
レシピ3:「通知が来たら、まずは見る」を習慣にする
リマインダーは、通知を受け取ること自体が第一歩です。通知を見たら、「今できるかな?」と少し考えてみるだけでも十分です。
- 実践のコツ:
- できなくてもOK: 通知が来ても、どうしても手がつけられない時は潔くスキップしても大丈夫です。「できなかった」と自分を責めないことが大切です。
- 「できた!」を記録する: 多くのリマインダー機能やタスク管理アプリには、完了したタスクにチェックを入れる機能があります。チェックを入れることで達成感を得られ、継続のモチベーションになります。
レシピ4:リマインダーの内容を定期的に見直す
しばらく続けてみて、設定したタスクが自分に合っているか、通知のタイミングは適切かなどを見直します。
- 見直しのポイント:
- 設定したタスクが面倒に感じないか? -> もっと簡単なタスクに変更してみる。
- 通知が多すぎて負担になっていないか? -> 通知の頻度を減らす、タスクを統合するなど調整する。
- この時間帯で本当にできるか? -> 通知時間を変更してみる。
継続のためのヒント
- 完璧を目指さない: 毎日全てのリマインダーに対応できなくても全く問題ありません。一つでもできたら素晴らしい、という気持ちで取り組みます。
- 小さな成功を喜ぶ: リマインダーを見て行動できた自分を褒めてあげましょう。「できた!」という肯定的な経験が、次の行動につながります。
- ご褒美を設定する: 小さなタスク完了後に、好きな音楽を聴く、少し休憩するなど、自分にとっての小さなご褒美を設定するのも有効です。
- 視覚的な変化を楽しむ: 片付けた後の、少しきれいになった部屋を見て、「やってよかった」という気持ちを大切にします。
まとめ
「片付けなきゃ」と思っていても、忙しさや面倒くささからつい後回しにしてしまうのは、多くの人が経験することです。しかし、身近なスマホのリマインダー機能を賢く使うことで、片付けを忘れることを防ぎ、行動への小さなきっかけを継続的に作り出すことができます。
まずは、ごく簡単な「ちょい片付け」タスクを一つだけ設定してみることから始めてみませんか? スマホの優しい通知を片付けの合図にして、無理なく、少しずつ、心地よい部屋作りを進めていきましょう。あなたもきっと、ズボラでも続けられる片付け習慣を身につけることができるはずです。