どこから?を解決!ズボラでもすぐ始められる「小さな場所」片付け習慣
片付けたいけど、どこから手をつければいいか分からないあなたへ
部屋をきれいにしたい気持ちはある。でも、いざ始めようとすると「どこから手をつければいいんだろう?」と立ち止まってしまい、結局何もできないまま時間だけが過ぎていく。そんな経験はありませんか。
散らかった部屋全体を前にすると、途方もなく感じてしまい、始める前から気力が失われてしまう方もいらっしゃるでしょう。特に、普段から忙しく、片付けは苦手だと感じている方にとっては、その最初の「一歩」を踏み出すのが最も高いハードルかもしれません。
この状態を乗り越え、「片付けが続かない」という悩みから抜け出すためには、無理なく始められ、すぐに効果を実感できるようなアプローチが必要です。この記事では、ズボラさんでも心理的な抵抗なく始められる「小さな場所」から片付けを始める方法と、それを習慣につなげるコツをご紹介します。
なぜ「どこから?」で止まってしまうのか
部屋全体を見渡すと、片付けなければならない場所がたくさん目につきます。「あそこもやらなきゃ、ここもやらなきゃ」と考えているうちに、どこから手をつけたらいいのか分からなくなり、結局思考停止してしまうのです。
また、一度始めたら完璧にしなければならない、という完璧主義な考え方が邪魔をすることもあります。完璧を目指すほど、始めること自体のハードルが高くなってしまいます。
このような状態を避けるためには、「全体を一度にきれいにしよう」という考え方を手放すことが重要です。
ズボラでもすぐ始められる「小さな場所」片付けとは
そこでおすすめしたいのが、「小さな場所」から片付けを始める方法です。大きな場所や部屋全体ではなく、ごく限られた小さなスペースに絞って片付けを行います。
例えば、
- デスクの引き出し一段
- 玄関の靴箱の一角
- 洗面台下の収納スペースの一部
- 通勤バッグの中身
- ダイニングテーブルの一角
- 本棚の一列
など、すぐに手がつけられそうな小さな範囲を選びます。
この方法の利点は、以下の通りです。
- 心理的なハードルが低い: 範囲が狭いため、「これだけならできそうだ」と感じやすく、億劫さが軽減されます。
- 短時間で完了できる: 集中して取り組めば、数分から長くても30分程度で終えられる場合が多いです。
- すぐに成果が見える: 小さな場所でも、片付けが終われば目に見えてきれいになります。この「できた!」という成功体験が、次の行動へのモチベーションにつながります。
「小さな場所」片付けの具体的なステップ
選んだ「小さな場所」の片付けは、以下のシンプルなステップで進めます。
ステップ1:全てを出す
選んだ小さな場所に入っているものを、一旦全て外に出します。引き出しなら中のもの全て、棚の一角ならそこにあるもの全てを、作業スペース(床やテーブルの上など)に出しましょう。
全て出すことで、何がどれだけあるのかを正確に把握できます。奥の方にしまいっぱなしだったものが出てくるかもしれません。
ステップ2:分ける
出したものを以下の3つのグループに分けます。
- 必要なもの: 今後も使うもの、大切なもの
- 手放すもの: もう使わないもの、不要なもの、壊れているもの
- 保留するもの: 必要かどうかの判断に迷うもの
ここで完璧に分けようとせず、直感でサッと判断するのがポイントです。迷うものは無理に捨てず、「保留」のグループを作りましょう。手放すものは、すぐに箱や袋に入れます。
ステップ3:減らす(手放すものを処理する)
「手放すもの」に分けたものを、部屋から外に出す準備をします。
- 燃えるゴミ、燃えないゴミとして出す
- 資源ゴミとしてリサイクルに出す
- 寄付する
- フリマアプリや買取サービスを利用する
「手放す」と決めたものは、その場所に残しておかないことが大切です。可能であれば、このステップの完了後にすぐに指定の場所に持っていく、または玄関などに一時置き場を設けて、後でまとめて処理できるようにします。
「保留するもの」は、後で改めて見直すための場所(「保留ボックス」など)を決めてまとめておきます。一定期間(例えば1ヶ月など)置いてみて、一度も使わなかったものは手放す、といったルールを設けると判断しやすくなります。
ステップ4:しまう(必要なものを定位置に戻す)
「必要なもの」に分けたものを、元の場所に戻します。このとき、
- 物の定位置を決める: どこに何をしまうかを決めます。使う頻度に合わせて手前に置くなど、取り出しやすさも考慮しましょう。
- ざっくり収納でOK: 最初から細かく仕切りを使う必要はありません。まずは「ここに入れる」という場所を決めることから始めます。
片付けた場所がきれいになったのを確認すれば、「小さな場所」の片付けは完了です。
「小さな場所」片付けを習慣にするコツ
一度きりではなく、「小さな場所」片付けを継続して習慣にするためには、いくつかの工夫が役立ちます。
- 毎日または毎週、時間を決める: 「朝起きてすぐ」「夜寝る前」「週末の午前中」など、片付けに取り組む時間帯を決めます。「毎日5分だけ」「毎週土曜日の朝に一つの引き出し」のように、具体的に決めると行動しやすくなります。
- タイマーを使う: 「10分だけ」など時間を区切って集中して取り組みます。タイマーが鳴ったら終了、とすることで、完璧を目指しすぎることを防ぎ、負担感を減らせます。
- 場所をルーレットで決める: どこを片付けるか迷う場合は、紙にリストアップしておき、くじ引きやスマホアプリのルーレットなどでランダムに決めるのも楽しい方法です。
- 成果を記録する: 片付けた場所の写真を撮っておくと、きれいになった状態を視覚的に確認できます。「これだけできた」という達成感が、モチベーション維持につながります。
- 完璧を目指さない: 目標は「完璧な部屋」ではなく、「少しずつでもきれいな場所を増やすこと」とします。途中で中断しても自分を責めず、「また今度やればいい」と気楽に考えましょう。
「小さな場所」片付けは、全体像に圧倒されることなく、確実に一歩を踏み出すための有効な方法です。
まとめ
片付けたいけど、どこから手をつけていいか分からない。そんな悩みを抱えているズボラさんにとって、「小さな場所」から始める片付けは、まさに救世主となり得ます。
デスクの引き出し一段、玄関の一角、バッグの中身など、ごく限られた範囲に焦点を当て、出す・分ける・減らす・しまうというシンプルなステップを繰り返すだけです。短時間で完了し、すぐに成果を実感できるため、片付けへの苦手意識を克服し、「自分にもできる!」という自信を持つことにつながります。
そして、この「小さな場所」片付けを毎日のルーティンや週末の習慣に取り入れることで、無理なく継続し、気がつけば部屋全体の状態が少しずつ改善されていくのを実感できるでしょう。
さあ、まずは目の前の「小さな場所」一つに焦点を当てて、片付けの最初の一歩を踏み出してみませんか。あなたにもきっとできるはずです。