狭い部屋でも散らからない!ズボラさんの「空間使い切り」片付け習慣
狭い部屋の片付け、ズボラさんでも無理なく続けるには?
都内で一人暮らしをしていると、「部屋が狭くてすぐに物であふれてしまう」「片付けてもすぐに散らかって、もう諦めそう」と感じているかもしれません。特に、忙しい毎日の中で片付けに時間をかけたくない、いわゆる「ズボラさん」にとっては、狭い部屋をきれいに保つのは高いハードルに感じられるものです。
でも、安心してください。広い部屋でなくても、特別な才能がなくても、そしてズボラさんでも、散らかりにくい部屋を作ることは十分に可能です。鍵となるのは、「片付ける」ことそのものよりも、「散らからない仕組み」を作り、それを無理なく続けられる「習慣」にすることです。
この記事では、狭い部屋でも空間を最大限に活用し、ズボラさんでも続けられる「空間使い切り」片付け習慣のレシピをご紹介します。難しいことは一切ありません。「これなら自分にもできそう」と感じられるような、具体的なステップと工夫をお伝えします。
狭い部屋が散らかりやすい理由とその解決策
狭い部屋が散らかりやすいのは、あなたのせいだけではありません。物理的なスペースが限られているため、物が少し増えたり、定位置から外れたりするだけで、すぐに雑然とした印象になりやすいのです。
主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。
- 物の量とスペースのバランスが悪い: 持っている物の量に対して、収納スペースが絶対的に足りていない。
- 「一時置き」の場所がない: ちょっと物を置いたつもりが、それが積み重なってしまう。
- 収納が平面に偏りがち: 床やテーブルの上に物を置いてしまい、空間をうまく使えていない。
これらの問題を解決するために重要なのが、「空間を立体的に使い切る」という考え方です。床だけでなく、壁や家具の側面、ちょっとした隙間など、今まで活用できていなかったスペースを見つけ出し、そこを収納場所として活用します。
ズボラさんのための「空間使い切り」片付け習慣レシピ
ここでは、ズボラさんでもすぐに取り組める「空間使い切り」のための具体的な方法をご紹介します。
レシピ1:物は「立てる」か「吊るす」を意識する
狭い部屋で平面に物を置くと、すぐに場所を取り、重ねると下の物が見えなくなってしまいます。そこで意識したいのが、「立てる」収納と「吊るす」収納です。
- 「立てる」収納:
- 書類や本、雑誌はもちろん、立てて収納できるものは立てるようにします。ファイルボックスやブックスタンドを活用しましょう。
- キッチンツールやメイクブラシなども、立てられる容器に入れることで、すぐに取り出せて見た目もすっきりします。
- 引き出しの中も、仕切りを使って立てて収納すると、何があるか一目で分かりやすくなります。
- 「吊るす」収納:
- 壁面やデッドスペースを有効活用できます。
- S字フックや粘着フックを使って、帽子やアクセサリー、鍵などを壁やドアにかける。
- 突っ張り棒とフックやケースを組み合わせて、洗面所やキッチンで小物収納を作る。
- クローゼットの中に吊るす収納グッズ(ウォールポケット、吊り下げラックなど)を活用して、バッグや小物を整理する。
この習慣のポイントは、「置く」のではなく「立てる」「吊るす」というアクションを意識することです。これは、意識すればズボラさんでもすぐに取り入れられます。
レシピ2:「隙間」と「縦空間」を見逃さない
狭い部屋でも、意外と活用できる隙間や縦の空間があるものです。
- 隙間収納:
- 冷蔵庫と壁の間、洗濯機と洗面台の間など、ちょっとした隙間にスリムなワゴンや収納ラックを置きます。ストック品や掃除用品などを収納するのに便利です。
- ベッド下やソファ下などの隙間も、引き出し式のケースを使えば収納スペースになります。
- 縦空間の活用:
- カラーボックスや棚は、重ねて高さを出すことで収納量を増やせます(転倒防止対策は忘れずに)。
- 突っ張り棚を使えば、収納スペースがない場所に新たな棚を作ることも可能です。
- クローゼットの中も、ポールの上や下に収納ケースを重ねることで、無駄なく使えます。
デッドスペースを見つけるゲーム感覚で、部屋の中をぐるりと見回してみましょう。「ここ、何も置いてないな」「この上、空いているな」という場所が見つかるはずです。
レシピ3:使う場所の「近く」に収納場所を作る
片付けが続かない大きな理由の一つに、「しまうのが面倒くさい」ということがあります。これは、しまう場所が遠かったり、しまうアクションが多かったりする場合に起こりやすいです。
「空間使い切り」で新たな収納場所を作る際は、ぜひ「使う場所の近く」を意識してください。
- リビングでよく読む本や雑誌は、ソファの横の壁に吊るす収納や、近くの隙間にスリムなブックスタンドを置く。
- リモコンは、定位置を決めて壁にかけるか、カゴに入れる。
- よく使う文房具は、デスクの近くの壁にペン立てを吊るすか、立てて収納する。
使う場所のすぐそばに「立てる」「吊るす」「隙間に入れる」といった収納場所があれば、「とりあえずここに置いておこう」がなくなり、「すぐにしまう」が自然とできるようになります。これはズボラさんにとって、最も効果的な習慣化のコツの一つです。
「完璧」を目指さないズボラさんのための継続のヒント
これらの「空間使い切り」の習慣は、いきなり部屋全体で完璧にやろうとすると挫折してしまいます。ズボラさんこそ、「無理なく」「少しずつ」が大切です。
- まずは「一箇所」だけ: 例えば、デスク周りだけ「立てる」収納を試してみる、洗面所の隙間収納だけ作ってみる、といったように、小さな場所から始めてみましょう。
- アクションを小さくする: 「本を本棚に戻す」ではなく、「読み終わった本はソファ横のブックスタンドに立てる」というように、具体的なワンアクションにする。
- たまにできなくてもOK: 毎日完璧にできなくても落ち込む必要はありません。気づいた時に「あ、立ててなかった」「隙間にしまおう」と思いつき、行動できれば十分です。
「空間使い切り」は、物を減らすことよりも、今ある物を効率よく収めることに焦点を当てた方法です。物の量を大幅に減らすのが苦手なズボラさんでも、「ここに入れる場所を作ろう」「ここに立てよう」という建設的なアクションなので、取り組みやすいと感じるはずです。
まとめ:狭い部屋でも心地よく過ごすために
狭い部屋でも散らからない部屋を作ることは可能です。そしてそれは、完璧な片付けスキルやストイックな努力が必要なのではなく、「空間を使い切る」という少しの意識と、「立てる」「吊るす」「隙間に入れる」「使う場所の近くに置く」といった具体的な、そしてズボラさんでも無理なくできる小さな習慣の積み重ねによって実現できます。
今回ご紹介したレシピを参考に、まずはあなたの部屋の小さなスペースから「空間使い切り」を始めてみませんか。少しずつでも、部屋がすっきりしてくると、気持ちも軽くなるのを実感できるはずです。無理なく、あなたのペースで、心地よい部屋作りを進めていきましょう。