物が増えない！ズボラさんの「一つ買ったら一つ手放す」習慣レシピ
気づけば物が増えているあなたへ。「一つ買ったら一つ手放す」習慣のススメ
都内での一人暮らし、仕事で疲れて帰宅すると、部屋には脱ぎっぱなしの服、読み終わった本、いつか使うかもと買っておいた物などが散らかっている。片付けたい気持ちはあるけれど、どこから手をつけて良いか分からず、ついつい後回しにしてしまう。そして、また新しい物を買ってしまい、さらに部屋が手狭になっていく…
そんな「物が増えてしまう」サイクルに悩んでいるズボラさんに試していただきたいのが、「一つ買ったら一つ手放す」というシンプルな習慣です。
この習慣は、何か新しい物を手に入れたら、持っている物の中から一つ手放すというもの。一見難しそうに感じるかもしれませんが、一度に大量の物を整理する必要はなく、日々の行動に取り入れやすいため、ズボラさんでも無理なく続けやすいのが特長です。
なぜ物が増えるのか？ズボラさんが陥りがちなパターン
部屋に物が溜まっていくのは、決してあなたが特別だらしないからではありません。現代は物が手に入りやすい時代ですし、新しい物には魅力があります。特にズボラさんの場合、以下のようなパターンで物が増えやすい傾向があります。
- 衝動買い: 安かったから、限定品だから、という理由で深く考えずに買ってしまう。
- 貰い物: 友人や家族から物をもらう機会が多い。
- 「いつか使うかも」: 今は使わないけれど、将来役に立つかもしれないと思って取っておく。
- 捨てるのが面倒: 物をゴミとして出す、売る、譲るなどの「手放す」行動が億劫。
- 物の管理ができていない: 何をどれだけ持っているか把握できていないため、同じような物を二重買いしてしまう。
これらのパターンに共通しているのは、「入ってくる物」に対して、「出ていく物」が圧倒的に少ないということです。「一つ買ったら一つ手放す」習慣は、この入と出のバランスを整えるための効果的なアプローチです。
ズボラさんにおすすめ！「一つ買ったら一つ手放す」習慣のレシピ
この習慣の基本的な考え方はとてもシンプルです。新しい物（服、本、雑貨、化粧品など）があなたの部屋に一つ入ってきたら、代わりに今持っている物を一つ外に出す。これだけです。
この習慣がズボラさんにおすすめな理由は以下の通りです。
- 判断がシンプル: 何を捨てるか、どこを片付けるか、と悩む必要がありません。新しい物が入ってきたという明確なきっかけがあります。
- いつでも、どこでもできる: 大掛かりな片付けとは違い、新しい物を手に入れた「その時」に始められます。
- 劇的な変化は不要: 部屋が劇的に片付くわけではありませんが、物の総量を大きく増やさないことができます。
具体的な「一つ買ったら一つ手放す」実践レシピを見てみましょう。
ステップ1：新しい物を手に入れたら、その場で意識する
お店で物を買った、ネットで注文した物が届いた、プレゼントをもらったなど、新しい物が手に入ったタイミングで「一つ手放す」ことを思い出してください。「あ、新しいのが来たから、何か一つ手放そう」と意識することが第一歩です。
ステップ2：手放す物を一つ選ぶ
新しい物があなたの部屋に入ったのと同じ数だけ、持っている物の中から手放す物を一つ選びます。選ぶポイントはいくつかあります。
- 新しく手に入れた物と同じ種類の物: 例えば新しい服を買ったら、持っている服の中から一つ手放す。これが最も分かりやすい方法です。
- もう使っていない物: 一年以上使っていない物や、今後使う予定がない物を選びます。
- 似たような物: 同じような機能を持つ物が複数ある場合、状態が悪い方や使用頻度が低い方を選びます。
- 見ていて気分が上がらない物: 持っているだけで心がときめかない物は、手放す候補です。
「どれを手放そう…」と悩みすぎないのが、ズボラさんが続けるコツです。深く考えすぎず、「これかな」と思った物を選んでみましょう。完璧な選択である必要はありません。
ステップ3：すぐに「外に出す」行動を起こす
手放す物を決めたら、すぐに部屋の外に出すための行動を始めます。
- ゴミとして捨てる: ゴミ袋に入れる。燃えるゴミか不燃ゴミかだけ確認しましょう。
- リサイクルに出す: 衣類や本などをリサイクルショップに持っていく準備をする。
- 誰かに譲る: 友人に声をかける、寄付を検討する。
- 売る: フリマアプリや買取サービスに出品する準備をする。
重要なのは、決めたらすぐに部屋から一時的にでも出すことです。後回しにすると、また部屋の中に留まってしまいます。「玄関にゴミ袋を置いておく」「フリマアプリ用の箱に入れる」など、次のアクションへスムーズに進めるように工夫しましょう。
「手放す」ハードルを下げる工夫
「捨てるのはもったいない」「まだ使えるのに」と感じて、手放すことに抵抗があるかもしれません。そんな時は、以下のような工夫を試してみてください。
- 「捨てる＝悪いこと」ではないと考える: 使わない物を抱え込んでいるより、必要としている人に譲ったり、資源として循環させたりする方が、物も自分も活かされると考え方を変えてみる。
- 無理に「捨てる」を選ばない: まだ使える物は、フリマアプリで売る、地域の子ども食堂に寄付する、友人に譲るなど、捨てる以外の方法を優先して検討する。
- 手放す物の一時置き場を作る: すぐにゴミに出せない物や、まとめてリサイクルに持っていきたい物は、部屋の隅など特定の一時置き場にまとめておく。ただし、この一時置き場は定期的に（週に一度など）処理する日を決めることが大切です。
- 高価な物や思い出の品は例外とする: 最初から全てを「一つ買ったら一つ手放す」の対象にする必要はありません。特に手放すのに勇気がいる物は例外とし、ハードルの低い物から始めるのが継続のコツです。
習慣化のためのヒント
「一つ買ったら一つ手放す」を習慣にするためには、意識し続けることが大切です。
- リマインダーを設定する: 新しい物を買った時に、スマホのリマインダー機能で「何か一つ手放そう」と通知が来るように設定しておく。
- 買う場所・タイミングで意識する: よく買い物に行くお店や、ネットショッピングをする際に、「これを買ったらあれを手放す」とセットで考える癖をつける。
- 見えるところにメモを貼る: 玄関や冷蔵庫など、目につく場所に「1つイン1つアウト！」と書いたメモを貼っておく。
この習慣で得られる嬉しいメリット
「一つ買ったら一つ手放す」習慣を続けることで、以下のようなメリットが期待できます。
- 物が際限なく増えない: 物の総量をキープできるため、常に「片付けなきゃ」という焦りを感じることが減ります。
- 部屋が散らかりにくくなる: 物が多すぎない状態を保てるため、サッと片付けるだけでスッキリした空間を維持しやすくなります。
- 持っている物を把握できる: 新しい物を買うたびに、既存の物を見返す機会が生まれるため、自分が何を持っているのかを把握しやすくなります。二重買いの防止にもつながります。
- 本当に必要な物を見極める力がつく: 物を手に入れることと手放すことがセットになることで、本当にその物が必要か？ 手放しても後悔しないか？ を考えるようになり、無駄な買い物が減る可能性があります。
まとめ：小さく始めて、物が増えるサイクルから抜け出そう
片付けが苦手、ズボラだからと諦める必要はありません。「一つ買ったら一つ手放す」習慣は、特別なスキルもまとまった時間も必要ない、とてもシンプルな方法です。
「新しくペンを買ったから、インク切れのペンを一本捨てる」「新しい本を読んだから、もう一度は読まなさそうな本を一冊ブックオフに持っていく準備をする」など、本当に小さなことからで構いません。
この習慣を日々の生活に少しずつ取り入れることで、気づけば物が際限なく増えるという悩みが軽減され、散らかりにくい部屋を無理なくキープできるようになるはずです。まずは、次に何か物を買ってみた時に、この習慣を思い出してみてください。